宇宙海賊
<<ブーバ>>
登場作品:「電撃戦隊チェンジマン」#1~#52
大星団ゴズマ地球遠征軍副官。元は宇宙海賊であったがゴズマの支配者「星王バズー」に敗れ、
その後は戦いの場を求めるためにゴズマに参戦。
愛用の斧を手にゴズマ団の先頭に立ってチェンジマンに戦いを挑む。綿密な作戦はどちらかというと苦手だが運動神経は素晴らしくバイクも自在に操ることが出来る。
戦いが激化していく中でアハメスによって宇宙獣士にされそうになったがかつての恋人の命と引き換えに命を救われ、この時を機にゴズマへの不信を募らせる。
その思いは航海士ゲーターの裏切りに続きブーバがほのかに想いを寄せる副官シーマが宇宙獣士にされた時に彼の行動を運命付けることになった。
本来の平和を愛する心を取り戻して電撃戦隊に荷担するシーマを切り倒すブーバ、怒りに震えるチェンジドラゴンに最期の一騎討ちを申し出る。
夕日をバックに果てしない死闘を続ける二人!・・・敗れるブーバ。
その時死んだと思われたシーマが目を覚ます。彼のシーマへの一撃はアハメス達の目を欺くために一時的に仮死状態にさせる奥義「ブルバドス活人剣」だったのだ。
常に戦いを求めた彼の最期はゴズマ団ではなく一人の「戦士」としての誇りある最期であった。
チェンジマンの好敵手、宇宙海賊ブーバ地球に死す、年齢不明、生年月日不明、生まれた星も不明・・・
ブーバは最初は前作「バイオマン」のモンスター(演:ストロング金剛)と同系で、いわばタイムボカンシリーズの悪玉トリオの「ワルサー」系の「力馬鹿」的なキャラだと思っていたのですが、回を重ねる毎に彼の魅力に引かれていきました。 とにかくチェンジマンという作品はヒーローそっちのけで進んでいく敵側のドラマが最大の魅力でした。 ブーバも「戦いの中でこそ己の存在を見出せる」という考えからゴズマに荷担していたに過ぎませんでしたので自分、あるいはシーマが宇宙獣士に変えられる事はもはやゴズマにいる意味を成さないものとなりました。 ところでこのブーバのデザインがシュワルツネッガー主演の「プレデター」の宇宙人のデザインの元になった事はプレデターのデザイナーも認める事実だそうな
2回目にしていきなりマイナーなキャラ選択ではありますが、戦隊シリーズの中で私が最も好きな「チェンジマン」から彼を選んでみました。
出渕裕氏による戦国武者のような重厚なデザインもカッコイイと思うようになるのでありました。
真の悪は星王バズーのみで幹部達はゴズマとの戦いに敗れて吸収されていった星々の者達で決してバズーに忠誠を誓っているわけではありませんでしたので物語が佳境に入ると脱退者が続出しました。
チェンジドラゴンとの決着をつける為に挑んだ夕日をバックに展開された一騎討ちは全戦隊シリーズの中でのベストバウトにあげられる程印象深いものでした。